Wrangler 74571PW(1980's)
21世紀の現在でもラングラーの定番にして唯一のデニムジャケットとして君臨しているモデルの初期タイプ。
登場は80年代半ばVFグループにラングラーが編入後、大幅なモデル整理が行われてそれまで多品種を誇っていたラングラーのデニムジャケットはこのワンタイプに統一され、ジッパータイプは消滅した。
ただし多少、仕様の異なるモデルやライナー装備タイプ等バリエーションも幾つかあるにはあるが現在でも継続して存在しているのはライナー仕様ぐらいでしょうか。
で、このレギュラーに近いオールドのジャケットはどことなく他社の定番ジャケットに近いデザインでスリット式のハンドウォーマーがある4ポケットでスナップボタンは胸ポケットのフラップと袖口の合計4ヶ所のみ。
リベットはスクラッチレスリベットではなく他のボタン同様、ブランド名が入ったジーンズとは異なるパーツで同時代の非デニム素材の上下にも見られる物だ。
ブランドタグ。
VF以前とはイメージを一新したホース・マーク入りだが三角タグを採用。
割と短期間にこれ以外にも幾つかタグの仕様変更があるが大よその外観デザインには変化は見られない。
尚、現在のモデルもそうだが、着ていて楽そうなシルエットだがあまりカッコ良くはない。
デッドストックなのでタグの表記もハッキリ確認出来る、モデル名そして素材表記、そこを見るとデニム生地はなんと13オンスの右綾デニムを採用しているのが確認出来る。
ブロークンデニム全盛の時代には珍しいがこの時期、G−ジャン・タイプ以外のデニム生地を用いたジャケットにはブロークンデニム以外に色々な生地も使われていただけに、このジャケットも、ジーンズとのワンセットの定番アイテムと云うよりはシーズン的なトップスアイテムとてしか扱われていなかったのだろうか?
尚、他にも、と云うか一般的には現在もだがブロークンデニム採用のジャケットが主流にして定番です。
色落ち的には既に革新織機で織られているフラットなレギュラーデニムであるが故に、さほど期待は出来ない。
それは同時代のブロークンデニムとなんら変わらないが微妙な古さを感じさせるオールドらしい素朴で自然な風合いの生地ですね。
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