胸ポケット。
サイレントWはなく非常にシンプルだ。
全体手に直線的なデザインで視覚的に正直パッとしない、やはり生産性重視のデザインと縫製故か?ここら辺りはビンテージの人間の身体にフィツトするかの作り込みとは大分異なる。
ハンドウォーマー。
ボディー両サイドに配置されたポケットはこれまでのラングラーらしい内袋があり上向きのデザインではなく、胸ポケットから垂直に伸びたステッチ・ラインがそのままに張り付けれれた一枚生地の一部縫いとめられていない隙間部分がポケットになっている。
その為、真横方向のポケットになり手を入れやすい分、入れた小物が落ち辛いと云うワークウエアの性質を失っている。

デザイン的に80年代はジャンパースタイルでオーバーサイズに着るジャケットが流行った(あるいはそう見える型紙の)時代のデニムだけに今見ると非常にぶかっこうだ。

それにしてもこのデイザンは実にラングラーらしくなく60〜70年代でよく見られたリーバイスを下手に模倣したマイナーブランドのデニムジャケットのようだ。
フラッシャー。
と呼んでいいのか?裾部分にナイロン素材のタグが縫い付けられています。
昔も今もデニムへの強引なタグ取り付けはアメリカらしくイイ雰囲気ですね〜。
古着だと確実に、タグのみ剥がし、ステッチがそのまま残る、そうステッチを剥がすと云う手間をしないのもアメリカ人らしい。
国産のデニム類でも似たようなタグの取り付けをしているケースは昔からよくあるがステッチをそのまま残して着ている人、そのまま古着などあまり見た記憶がない。

ボタンはロープ文字ではなくどこか無味乾燥なイメージでビンテージではなくなった時代を実感させる。



【購買手記】
基本的にオールドと云っても実質レギュラーデニム手を出す事はない。
縦落ちしないとか云う以前にイイ色落ちがしないのは分かりきっているし実際、古着だと安っぽいと云うか小汚いと云うか・・流行りで手を出す若い子の感覚が理解出来んと云うか・・そう云う時代のデニムですが、デッドストックだと別の感情が湧くのは否定出来ないですね。
正直、コレクトするだけで着る可能性は低いですが、自分が幼い頃、デニムやジーンズに興味や知識もない時代に粗雑に扱っていたのと同時代のデニムを、あえて気を使って着る&洗う、これをしてみたいと云うのも事実です。
購入は古着屋でレギュラー品として購入・・高いのか安いのか良く分からない、比較する程このジャケットをあまり見ないが故です。
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