Maverick 44MWZ(1970's)
先に紹介した44MWZの穿き込み中の画像、約2,3年後くらいのものです。
大分、青味が強くなり縦落ちも顕著になってきていますが古着屋で見られる「良い色落ち」の物と比べれば正直、やや劣る色落ちです。
それは、あくあまでも「街穿き」用でしかないからですね。
あまり発汗しない体質で内外からの汚れや生地へのストレスを掛けるような生活習慣を持っていないからですが、まあそれは仕方が無い。
バックポケット周辺。
元々、染が薄い為、メリハリ感は弱い。
又、ネジレと云う綾デニムの欠点を克服する為に考え出されたブロークンデニムなだけにネジレやパッカリングは弱く、オールスパン糸による縫製の為、色抜けやステッチのホツレは見られない。
荒っぽい穿かれ方をされたユーズドではステッチのホツレ、カスレ、油や汗シミによる緑っぽい変色などが伺えるがそのような着用方法をしていないのでかなりまったりとしてしまっている。
脚部分。
ラングラー&マーベリックでは御馴染みの両シームのダブルステッチ部分はキャタピラ状のパッカリングが表われている。
縦落ちはシャープで線状の筋が薄く溝のように走っている。
裾部分。
本来はシングルステッチだが着用の際に旧式のユニオンスペシャルでチェーンステッチの裾上げしてもらった。
防縮加工されネジレが起きないよう織られているブロークンデニムでは幾らチェーンで裾上げしても斜めのパッカリングがやや弱い。
ブルーベル社のジーンズは1950年代には既にシングルステッチで出荷されておりブロークンデニムの時代では本来、存在しえないが個人でジーンズを楽しむ際には気にせずにはいられないポイントの一つでもある。
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