Maverick 44MWZ(1980's)
	８０年代初期（あるいは７０年代末期）くらいの44MWZ。 縫製、生地は７０年代後半の物と同一だが細部を見るとロゴが刻印、印刷等されているパーツ類がほぼ全て変更されており過渡期のモデルと思われる。 マーベリックの母体であるブルーベル社のマークも遂に消えてしまい、ブランドロゴは、ややポップな字体に変更されている。
	各種パーツ類。 基本的についている位置や素材は変わらないがブランドロゴが変更されている。 トップボタンでは文字周りが掘り込まれている。 ラングラーでは８０年代のブロック体ロゴのボタンとよく似た仕様になっている。
	表記タグ。 素材も丈夫になり、より残り易くなっているが基本的には着用前に切り外すのが常識で、このようにデッドストックでないと残っていないケースが多い。 サイズ表記がインチ表示とセンチ表示が並んでいる。 ７０年代後半くらいから特にフレア系等に頻繁見られ、輸出を意図した表記だろうか。 プラパッチ。 長らくブルーベル・マークと絡めてデザインされてきたロゴから一新してシンプルな物になっている。
	フラッシャー。 デッドストック故に残っているがブランドロゴが古いままで７０年代に使われていた旧来の物を流用しているのが分かる。 下部には「MAVERICK "350"DENIM」の表記があり、このブロークンデニムが１４オンスの350DENIMだと分かる。 バックポケット。 型自体はリベット補強、飾りステッチ共々、伝統の物、そのままである。 以後、13MWZ等のラングラージーンズと同じようにクロスしないM型に変更される。 ラングラーのWを逆にしたようなM型ステッチには「サイレントW」のような渾名はないようだ。 ＊注 ブランドロゴが変更されたのは７０年代末期説と８０年代初期説がある。 資料、情報の少なさと現物のパーツの未統一ぶり、ボディーとパーツの不一致等、混乱する要素が多く時代がより近代に近い割には不明確な事が多い。 【購買手記】 定価が存在しない古着市場において、その商品の値段は買付けにかかる費用や市場価値、その時期の人気等により変化する。 ので、高い安いは場面により変化するが、この44MWZは明確には記憶していなものの６〜７千円くらいだったと思う。 一般的な市場流通価格よりは安めですがそれもサイズが小さいが故ですね、だいたいショップでは１〜２万円前後と云うのがデッドストックの平均相場でしょうか？ 年々と数が減少するデッドなだけに、例え価格が少々高くてもマイサイズがあれば思わず手が出てしまう事もあります。 事実、同じ物をデッドでもう一本所有してますがそちらは倍以上の価格で手に入れてます。