Maverick 44MWZ(1970's)
マーベリックの代表的なモデル、44MWZ。
ビンテージ&レプリカブームの際、「11MWZのマーベリック版」と呼ばれていたが実際には当時のラングラーを代表する13MWZのマーベリック版でブランド名の入ったパーツ類と飾りステッチ以外は13MWZと全く同じである。
この44MWZは70年代中盤くらいのモデルで鮮やかな青が特徴の14オンス、ブロークンデニム製。
表記タグ。
品質情報や商品名称などを明記したタグが外側についているのはラングラー&マーベリックでは今現在でも御馴染みのディティール。
これがないとモデル名等の判読が難しい。

織りネーム・タグ。
マーベリックのピースネームもラングラーと同位置に付いている。
マーベリックではロープロゴのような字体はない。

プラパッチ。
これもラングラーと同位置に付いているが内容に若干の違いがある。
先ず、ラングラーでは既に廃止されているブルーベル社のブランドマークが残っており、頭文字のMとセットでマークになっている。
四隅が丸くなっていないのは古いタイプの証だがマーベリックの場合、ラングラーよりも古いパーツを使っていた時期が長い可能性がある。
インサイドタグ。
これもラングラーと同じくジッパー裏に付くがご覧のようにすっかり印字は消えて生地自体も、その脆さから消失しかけている。
ジッパーフライ。
60年代の半ばにはボタンフライは消滅しており当然、ジッパー仕様になっている。
スコービル社のカムロック式タイプで70年代では最も多く見る事が出来るジッパーだ。

ジッパーテープ。
右側のテープが生地に織り込まれているので70年代半ば以降なのが確認出来る。

スレーキー。
フロントポケットの生地は若干、化繊が混ざっている肌触りの悪い生地だ。
丈夫には違いはないが毛玉だらけで見た目も悪い。


*注
マーベリックには実に謎が多い。
この44MWZを含め、ラングラーとほとんど同じジーンズを別ネームで販売する意図が分からない。
70〜80年代ではこのマーベリックも大量生産され古着屋での現存数も多い。
特に当時の流行であったベルボトム等のカジュアル系ジーンズではラングラーよりも数、種類、共に豊富に感じられる。



【購買手記】
サイト開設前にデッドストックで購入した物です。
価格は5千円前後かな?レギュラーデニムより安かったと記憶してます。
画像は既に着用後で、購入した当時はまだまだ70年代くらいのデッドストックは楽に買えたものですが近年、市場での数は減少する一方です。
まあ、当たり前と云えば当たり前ですが、数に限りがあるビンテージ、特にデッドストックは年代に関わらず年々、貴重になっているのでマイサイズがあれば確実に手に入れたい物です。
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