Wrangler 8MJL(1960's)
防寒対策の為にインナーにブランケットを貼り付けたデニムジャケット。
1957年から1963年まで同一品番で製造されたが年代により仕様が微妙に異なる。
この3ポケットのタイプは111MJが3ポケットにモデルチェンジしたのに合わせて同様にデザイン変更された60年代初頭のタイプ。
生地は左綾デニム、9 1/2オンスのジェルトタイプデニムで左綾特有のシャープな縦落ちを見せてくれる。
生地が軽めな為、動きやすく、その柔らかさ故、動きにストレスを感じない。
ラングラーは真冬の厚着であっても変わらない動きやすさ=労働のし易さを維持する為に、ライナーモデルにジェルト系デニムを長期間採用していたが、これらはその典型的なモデルだろう。
70年代後半、ジェルト系を採用しなくなると肩回りや腕の動きを維持する為に袖自体を廃止したデニムベストがライナーモデルの支流となってゆく。
インナー。
888MJLと異なり他社と良く似た仕様のリサイクルウールに変更され保温性は増している。
素材はウール100%ではなく、微妙にレーヨン、化繊が混じっている。
アクションゴムが廃止されているのも確認出来る。

保温性は、まあまあ、あるが真冬のアウターとしてはやはり心もとないが暖冬なら充分耐えうるかな。
尚、当然、着丈が短めなので上下デニムで合わせた際、かなり似合うがややお腹が冷える印象は避けられない・・。
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