2003年に新作として登場したST008はSTシリーズの中ではこれもその後の新定番として今でも生きておりアレンジされた各種後継モデルも記憶に新しい。
だがこれは新作として登場した当時のファーストロット、正確にはファーストサンプルである。
私が購入した当時はまだ発売前で公表はおろか定価でさえ未確定であった。
やはりサドルレザーとチェーンの相性は良い、だが金属パーツの配色が異なるのが気になるだろうか・・まあ新規に買い揃える方は金属パーツの素材、カラーを合わせて揃えれば全然OKでしょう、これはあくまでも所有している複数のウォレットとの相性チェックみたいな行為です。
もっとも統一化した色彩よりも不統一のアンバランス感を好むユーザーが居るのも否定はしない。
ウォレットとロープ、キーホルダーのカラーを意図的に異なる配色で合わせるのはセンスがいるがそれはそれで悪くない。
0番手縫製の迫力あるステッチラインと金属質のチェーンの細いが重厚感のあるラインは揃えると独特の統一感を思わせる。
特にチェーンのデザインがまるで古い懐中時計やネックレスのチェーンのような手の込んだ立体感と個性的な形状を持っているが故に子供っぽい従来の安物チェーンのイメージを払拭し別種のイメージを持たせてくれる。
見慣れてくるとこれはこれで悪くない。
このウォレットはコンチョ部分に配置されたスナップボタン一か所で閉じる仕組みだがかなりの安定感を持っており閉まりきらなかったり中から物がはみ出る事はない。
実に計算されたパターンと過度に丈夫な素材感は流石の一言だ、在りきたりのデザインと素材のウォレットに飽きた方にはお奨めなのは今も昔も同じである。
こうしてみると常に進化するマニフォールドのスタイルではあるが過去のモデルでさえも新しい新鮮を持っている。
こうやって合わせてみると古い筈のウォレットが全然、古く感じない。
何度も云うがマニフォールドが如何に先を進んでいたブランドなのか改めて再確認出来る。
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