フロントビュー。
鮮やかなブルーの退色具合、縦落ち、パッカリング、アタリとヴィンテージの魅力を存分に発揮している。
中央のベルトループはセンターのヨーク上に配置されている。
生地が重なる箇所で縫製上の問題からサイドにズレていたのが時代が進むと問題が解消されるのはどこのブランドでも同じだ。
見慣れたラングラーのバックスタイルだがサイレントWの中央の山が低い事から容易く1960年代のそれと判断出来る。
バックポケット。
色落ちのポイントとしては当て布を留める紺色のステッチが全体のブルーデニムが退色した事により露わになりその存在を顕示している事とラベルが取れた跡の色残りだ。
多分ラベルは直ぐにははずれずにある程度の期間ちゃんと付いていたのだろう。

年代判定のポイントとしてサイレントWを縫い縫製糸がオレンジのスパン糸になっている事とWの中央の山が下がっている事、1950年代はラベル下部と接触するくらいの高さだったがそれが随分と下がっている。
コインポケット。
右フロントポケット上部に配置された袋状のポケットは入れづらく出しづらい、だが馬上での激しい動きによる紛失を防ぐとされているが街穿きでは体感出来ない、又普段はベルトにほぼ隠れてしまい使うケースは皆無に近い。
コインポケットの縁はリベットからカンヌキに変更されている。
脚部分の色落ち、豪快に洗いこまれているがシャープな縦落ちを顕示している。
全体的に線が細く印象の薄い縦落ちでもある。
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