Wrangler 11MWZ(1960's)
1960年代後半のラングラージーンズ11MWZ。
時期的に13MWZがフラッグシップモデルになっているので市場で見られる同時代のヴィンテージジーンズは大半が13MWZだとされる。
が併しタグ類の欠損後では正確なモデル名は分らないがサイズ表記の割にはやや細めのパターンから主役を降りた11MWZだと想定します。
ストレート=13MWZ、細めのストレート(現在の感覚では普通)=11MWZ、テーパード(スリム)=12MWZがこの時代のインディゴデニムの主なジーンズである。
尚デッドストックであってもサイズ表記、モデル名等の印字間違い、付け間違いは多々あるようなので1、2本の検証で断定出来ない側面もありこれには私も注意しないといけない。
デニムは14オンスの左綾デニム、縦落ち感はやや減退しラングラーらしいソフトな風合いも薄れている。
帯裏の縫製を見ると端部分の逃がしは従来通りに行われている。
縫製糸はスパン系、リベット裏は平らで渦巻のような模様が微かに確認出来る。
ブランドタグは1960年代後半のタイプ、既にブルーベルのマークは廃止されており所謂ベル無しで、プリントでロープロゴ、サイズ表記、サンフォ表記、アメリカ製と入る。
既に完成されたデザインは1950年代から継承されそれらは21世紀までも続く〜。
オレンジステッチのラインは退色したブルーデニムと絶妙な相性を発揮している。
右バックポケット上のプラパッチ(横長ラベル)は欠損している。
ユーズドでの欠損比率は高くデッドストックであっても最初の見ず通しで剥がれ落ちる事も多いようだ。
更にスクラッチレスリベットも片側が欠損している。

バックヨークに白い織りネーム・タグが付く。
一般的に1970年代以降のイメージが強いが1960年代後半には採用され出したとされるパーツだ、これが黒タグに変わるのは1968年以降の事。
inserted by FC2 system