バックポケットのサイレントWはWの中央の山が高いのが50年代の特徴。
まだ当て布が採用される前のモデルを復刻しているので当て布はない。
コインポケットはウエストバンド真下で普段はベルトに隠れてしまうので日常生活では非常に使いづらいが、そもそもは馬上での激しい運動でも落とさない為の仕様だ。
インサイド、アウトサイドの両シームは定番のダブルステッチ製法。
生地を巻いて二本針ミシンで巻き縫いを程された為その強度は他社を凌ぐ。
そのシーム特有のキャタピラ状のアタリが出始めている。

裾上げはヴィンテージのユニオンシャペシャルでチェーンステッチで仕上げてもらった。
防縮加工されているがそこそこのネジレが出ている。
生地のアップ。
左綾デニムらしいシャープな縦落ちをしており国産デニムの実力を発揮している。
Lee-JAPAN Rope Cowboy 11MWZ(2000's)
リージャパン移行後、一時的な例外を除けばレギュラーラインでは消滅していた11MWZの存在が2008年に復活したのがこのロープカウボーイと銘打たれたシリーズの一本。
US−オリジナルと酷似した商品構成、存在性のジーンズらで正直その区分けの意図が分からない。
US−オリジナルと同様、国産疑似ヴィンテージ仕様のレギュラーモデルでパーツに復刻系パーツとレギュラー系パーツが混和しているが13MWZと差別化の為、パイプドのかかったウエスタンカットのラインを保っている。
90年代のラングラージャパン製レギュラー11MWZとは別物だが類似する微妙な立場の一本だ。
フラッシャーには歴代のロデオ・チャンピオンのイラスト入り。
レザーラベルはベル付でカウハイド、年代不詳のヴィンテージ感を醸し出している。
デニム生地はオーガニック・コットンを使用したとされる左綾デニムを採用している、過去の実績から復刻ではなくとも良い色落ちが期待で出来る。
価格は1万2600円とレギュラーにはしては高額になっているが近年の価格上昇の流れを見ればやもうえないか。
更に云えばレギュラーと呼ぶには贅沢過ぎるパーツは価格に反映してもおかしくはない。
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