Cushman WW2 type Lot909
クッシュマンのビンテージレプリカ・ジーンズ。
一応、大戦モデルとなっているがジーンズブランドではないクッシュマンにとり、この一本で同ブランドのジーンズ自体を代表している為か若干ディティールに忠実ではない面や、意図的なアレンジが多々見られる。
生地は14オンスの右綾デニムで堅牢度がかなり高く色落ちしにくいが、結果としてはかなりリアルな色地をすると云う評価もある。
だがやはりその色落ちの遅さから途中挫折した人も多いようだ。
基本的に大戦モデルの主な仕様は取り入れられているが、レザーパッチはステッチのみと非常にシンプルでブランド名を明記しているのは赤タグのみ。
レプリカブーム最盛期の匿名性の高い、ブランド名に頼らない無骨な品質誇示の匂いを引き継いでいる。
型紙は脚は極太だがヒップ周りは割とスッキリとしており絶妙な改善具合が伺える。
ちなみこれは現在、採用されていない通称「旧生地」のモデル。
ジーンズ自体は現在も定番で販売されている物とほぼ同じですが(微妙にミシン幅等に違いが見られるが、ほぼ同一)、スレーキーがヘリンボーン生地を採用しているのが最大にして容易い違いか。
その他にも簡単な違いとしてウエストの帯裏下に配置されたインサイドタグの下に、品質表示タグが付く。(現在のモデルにはない)
Cushman WW2 type Lot22909
クッシュマンのビンテージレプリカ・ジーンズ。
現在の定番モデルでクッシュマンでは唯一のリーバイス・タイプ。
採用している14オンス右綾デニムはザラ感が強烈なスラブ系生地でその手触り、視覚的なインパクトからも想像出来るようにその色落ちはやはり、強烈な粒系の縦落ちとなる。
その過剰に演出された色落ちは昨今のデニムにおいては主流とも云えるものの先駆けでもあった。
何かと旧生地と比較されるが、その色落ちの違いはあまりにも顕著で正に全く異なり、どちらも違う価値観において「良い色落ち」と呼ばれるものだ。
尚、色落ちの進度を比較すれば旧生地よりもかなり早い。
型紙は先に紹介した909と同一。
パーツもほぼ同じだがスレーキーに違いが見られる。
以下、細部のディティール。
隠しリベット、アウトシームのセルビッチ、赤タグ。
裏側からだと生地のゴワ感が視覚的にもよく分かる。
赤タグは旧モデル同様に全然、変化がなく、唯一残念な個所だ。
現在、クッシュマンではローバックス・タイプのジーンズを二種販売し、この大戦モデルと合わせて3種類が一応定番化している。

デニム類に関しては商品構成がどこのブランドでも似たようになってしまう傾向があるのはやもうえいないが、比較的デニムへの執着度の薄さからクッシュマンはそのような業界の中でも比較的、個性を保ってこれた。
それ故にクッシュマンはそのブランドの個性を維持する為、今後もリーバイスタイプには積極的に手を出す事はないだろう。
そう云う意味では、このXXタイプは例外的なモデルと云える。
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