Wrangler 126MJ(1980's)
1980年代のラングラーを代表するデニムジャケットの一つ126MJ。
基本的なデザインは124MJと同じだが、若干、着丈、袖丈が長く、当時の流行を取り入れたタイプ違いらしいが、一説には124MJがモデルチェンジした後継モデルとも呼ばれる。
いずれにせよ、VFグループ傘下後、消滅し、1990年代を迎える事無く姿を消した、1980年代前半のラングラーを代表するデニム・ジャケットの一つだ。
タグ。
三角タグで、細文字のロープロゴを採用し、その下には、NO-FAULT DENIMSの表記がある。
1980年代では最もポピュラーなタグの一つだ。
トリプルステッチ。
1980年代のジャケットが1970年代のジャケットと大きく異なる箇所は、このトリプルステッチ。
1970年代では、一部のフレア系ジーンズ等にしか見られなかったディティールを採用している。
各パーツ類。
左胸ポケット上部に付く織りネームはサイズが大きくなり、○Rの位置が上に移動している。
ボタン類は定番のパーツを採用し、胸ポケットの飾りステッチは、中央がクロスしない、近代的な縫製に変更されている。




*126MJと云えば、古着屋で最も目にするラングラーのジャケットの一つだろう。
年代的、素材的に、ビンテージでははく、オールドよりもレギュラーに近い見られ方をされ易い、事実、色落ちに関しては縦落ちはせず、あまり良くは無い。
だが、この比較的新しいジャケットに関しては意外と謎が多い。
先ず、誕生した年代が不明で、一説には、60年代末とか、80年代になってからだ、とか、正確な事は分からないが、個人的には80年代以前の古い時代の126MJを確認していないので、80年代説が有力と思われる。
ただ、この80年代においてもそのあり方に、異説があり、124MJの形紙違いの別モデル。
あるいは後継モデルともされるが、どちらにしろ、90年代突入前に124MJ共々、姿を消している。
こういった割と近代の話でもハッキリしないのが、情報量の少ないラングラーならでは、ですね。
当時のアメリカのカタログが全て揃って出てくればハッキリするのでしょうが・・

さて、そういった紛らわしさの原因は他にも、13MWZと11MWZの区別と同じで、デザインが同一である事ですね。
タグ欠損でモデル名が確認出来ない古着が多いものの、70年代の124MJと比べて確かに形紙の違いは確認出来るが、何分個体差の多い当時のアメリカ衣類なだけに、容易く断定するのは難しい。
事実、私が所有している、ラングラー、マーベリックのデニムジャケットには、実寸サイズが同一であっても、表記サイズの異なる物が幾つか存在する。
単に、当時のB品(サイズ表記タグの付け間違い)や、サンフォでも稀に見られる縮みが影響しているのだろうが・・・・



【購買手記】
数年前、確か21世紀初頭に購入。
基本的には、あまり興味の無い年代のデニムだが、古着屋のセールでほぼ新品状態で、二千円と安かったのでツイ購入。
安さに釣られて購入するも、未だに着用機会はほとんどない・・(笑)。
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