右フロントポケット。
ポケット縁のリベットは全て廃止されカンヌキでのみ補強されている。

右バックポケット。
こちらもリベットがなくカンヌキのみで補強されている。

プラパッチはブルーベル・マークを廃止した新ロゴ仕様。
飾りステッチはまだクロスしている古い縫製をされている。
インシーム。
脚の内側に当たるインシームはダブルステッチからロックミシン縫製に仕様変更されている。
現在のラングラージーンズがそうであるように、この時分から仕様変更されたようだ。

アウトシーム。
脚の外側に当たるアウトシームはトリプルステッチ。
中央の紺色のステッチが濃紺のデニム本体の色に埋没し見づらいが色落ちが進むとスパン糸で退色しない為、ステッチの色が鮮やかに浮き出てくる。
ジッパー。
IDEL社のカムロック式ジッパーを採用。
1980年代のジッパー事情は一番混乱した時期でYKK-USA製のオリジナルジッパーが登場するまで様々なメーカーの様々なタイプが使われており中には他社ではありえない古いジッパーも多く、混乱させられる。
基本的に色落ちに関して期待できなくる時代のブロークンデニムで表記は無いもののNo−Faultデニムだと思われる。
(欠損しているフラッシャーには明記されている可能性はある。)
トリプルステッチやインシームの簡略化等、縫製からも近代化の代償としてアタリやパッカリングのアジが見えなくなるのは残念ではあるが、染の鮮やかさ等、オールドとまだまだ呼べる生地感もなくなはい。
いずれにしろマーベリックブランド末期の貴重な一本です。




【購買手記】
正直、いつどこで買ったか全く記憶に無い。
試着した記憶も無いのでネット通販かもしれない。
リーバイスよりもモデル数の少ないマーベリックだが70〜80年代にかけては異常なモデル数の多さを誇る。
同名で別モデルやほとんど同じモデルで別名等が多く蒐集にきりが無い。
想像ですがスポット生産的なモデルが多く、継続販売されるケースが少ないが故に空いた品番に別モデルを毎年当てはめていったのではないでしょうか。
inserted by FC2 system