Wrangler 27MW(1970's)
これも70年代初等の27MW。
デニムの質感からビンテージ感は少し減退し色落ちにそれが現れている。
縦落ち感、メリハリ感は弱く、軽オンスらしいまったりとした色落ちをしているがパッカリング等、そこそこ見るべき箇所はある。
基本的にカウボーイの労働着であるウエスタンシャツはデニムであろうと、ほぼ毎日洗っているような着用環境で鍛えられている以上、デニムシャツのユーズドで日本人が好む「洗わずに着込んだ」ような色落ちをするのは難しく、このシャツに限らずだいたいが洗い込まれた物ばかりだ。
タグ。
60年代後半に使われたベル無しタイプのタグが付けられている。
過渡期にはよくある事だが、これだけでも嬉しいところだ。
内容は至ってシンプルで、サイズと縮まない事、アメリカ製である事のみを告げている。
*注
1970年代のウエスタンシャツと一口に云っても時期により違いが見られる。
当初は襟芯はなかったが半ば以降は同時代の他のシャツのように取り入れられる事になる。

頻繁に見られる素材は軽オンス右綾デニム、ブロークンデニム、シャンブレー等だがポリコットン素材のデニムも存在する。
又、デニム以外の柄物ウエスタンシャツはポリコットンが主流で胸ポケットにサレントWはない。



【購買手記】
いずれも数年前に購入した物だが値段にバラつきがある。
濃紺は状態の良さ故に1万円前後した記憶がある、色落ちした物は3〜4千円くらいだったかな?
50〜60年代の27MW等のデニムシャツは10万前後で売られている事も決して珍しくないが70年代から現代の物までの売られ方はショップによって差が激しい。
デザインに個性がなくなったのと生産数の多さから全般的にさほど価格は高くはないが、タグやディティールから明確に年代判定を行い値段付けをしているショップ、90年代初等までのアメリカ製と現代の南米製とを生産国からのみ区別しているショップ等、様々だ。
その為、よく探すと1〜2千円くらいで売られているケースもあり、ありがたいところだ。
ただし70〜80年代のシャツと現行のシャツとはサイズ感が全く違い、現行の南米製は古い物よりワンサイズ以上、大きいのでサイズチェックと試着も忘れてはいけない。
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