Wrangler 27MW(1970's)
ラングラーの定番デニム生地ウエスタンシャツ27MW。
1970年代初頭のタイプで簡素化したディティールと今に繋がるデザインも持つ時代を代表するシャツ。
軽オンスの綾デニム製だが同時代、別品番でブロークンデニム製など数種類のバリエーションも存在した。
基本的なデザインは現行127MWとほぼ同じに見えるが素材感、生産国、一部縫製箇所、ピースネームの有無、サイズ感等がかなり違い、似ていて別物だとも云える。
胸ポケット。
ラングラーが他の三大ブランドと違うところはシャツ、ジャケットの胸ポケットにもジーンズのバックポケットと同じ飾りステッチを積極的に施した事だ。
50年代から続く定番のサイレントWは、かなり美しく縫われている。
フラップ上部にはセパレート式のペン挿しがある。
ジャケットは切り込み式になっているがシャツのような軽オンスでは不向きなのか、この仕様は21世紀でも継続される。
又、ピースネームは、まだない。
60年代の後半にジーンズ、ジャケットで採用されたピースネームだがシャツに採用されるのはもう少し先で70年代初期のモデルには見られない。
スナップボタンはスコービル社製の薄型リベットを採用。
自社ネーム物や個性的な形状のパーツを過去、好んで採用されていただけに他社と大差ない個性の薄いパーツになっている。

裾口。
以前同様、生地が巻かれている。
このタイプから2,3年後には更に手間を省くためか縫いっぱなしの処理に変更される。
リベット裏。
前記したようにスコービルネーム入り。

パッチ。
70年代の特徴は凝った作りの刺繍文字タグ。
赤文字でWとrが離れているのが特徴。
時期により材質や明記内容が異なり、これは採用初期のタイプ。
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