アクションプリーツ、と内側に配置されたゴムバンド類。
11MJZが誕生と同時に採用されてきた伝統のディティールだ。
背面のチェーンステッチ刺繍が豪快にゴムバンド上に針を通している個所と避けて(事前に?)いる箇所が微妙に混在している。
フロントジッパー。
スコービル&グリッパーのWネームタイプを採用している。
抓みが棒タロンよりも小さめで少々使いづらいがこれもラングラーのジャケットではよく見かけるパーツだ。
綾デニムの11MJZタイプ、24MJZタイプでは生地の伸縮で多少はジッパーの開閉に動きの悪さを感じるが実用に問題のある程ではない。
逆を云えば復刻、レプリカはどれもスムーズ過ぎる。

丸カンヌキ。
フロントプリーツを留める丸型のバータック。
異素材モデルの特徴でもある素材と同カラーの縫製糸の為、パッと見では確認しづらいがちゃんと抜かりなく施されている。
ブランドタグ。
首元のパッチはベル付では末期のタイプ。
ボディー同様に1965〜66年くらいの製造と考えるのが妥当か。
サンフォ表記、アメリカ製表記はあるがサイズ表記はタグの文面から外れ、より共用パーツ化している。
チェーンステッチ刺繍。
チェーンステッチで織り上げられた立体的で丈夫な赤い文字で"WRANGLER'S WALLER'S MEN'S STORE"と施されている。
ここから分かる事はどうやらロデオ大会等のアイテムではなく別種の個別カスタムのジャケットであると推測出来る。
「WALLER'S MEN'S STORE」と云うショップ名だが詳細は全くの不明だがラングラーズと牧童を意味するブランド名をそのまま使用している事からウエスタン関連のショップだと思われるが・・真相はさて?




*注
ラングラーのビンテージウエアの中でも超絶的な人気と評価、レアさでは有名なチャンピオンジャケットですがデザインやボディー違いの個体差はかなりあり、このようなボディーのタイプも存在する。
いつ頃から廃止になったかは不明ですが1960年代以内と判断するのが現時点では妥当でしょうか?
ロデオ協会と結びつきの強いラングラーではイベント限定のペイント等を施したウエスタンシャツ等も販売しおてり近代の物ですがこのテのイベントアイテムは形を変えて継続しているようです。




【購買手記】
このジャケットに限らず、数十万円以上の高額ビンテージの半分以上はサイト開設前に購入した物ですがこれもそう。
数万円値切った、と云うか常連特権でサービスしてもらってもやはり高額なジャケットでした・・。
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