バックビューも完成されたウエスタンスタイルを誇っている、やや深めな股上は馬上で抜群の安定感を発揮するとされている。
ベルトループ。
7本あるループの中でセンターのオフセットぶりは少々寄り過ぎに思えるが当時はだいたいどれもそうなっていた。
ループ自体は別縫製で作ら帯の縫製後、縫いつけられている。

ジッパーはタロンのセミオートマチック・ジッパーを採用しコットン生地のテープは外側に露出するよう縫製されている。
セミオートマチックと云えば1960年代のジッパーとされているが実際には1950年代末には登場していたようだ。
ウエストバンド〜つまりは帯部分の処理もヴィンテージラングラー固有の縫製がとられている。
端を縫い留めないで上下、先に縫い、その後合わせた先端を内側に折り込んで最後にL字ステッチで縫い止める為、上下のチェーンステッチにおいて下段のステッチが逸れて縫われており最終工程を施すと逸れたステッチ・ラインが帯の下に埋もれる事となる。
個人技も要求される縫製の為、下段のステッチの逸れ具合は様々だ、内側でなく外側に走ったり帯端に沿っていたりと、だ。

スクラッチレスリベットの反対側になる円形のリベツトが目に入る、1940年代のUFO型、1960年代以降のフラットなそれらとも違う時代感、漂うパーツだ。
トップボタン裏は円形で中央に円の刻印があるタイプ、そしてレーヨン素地の織りタグ。
タグのデザインは縦ベル・マークに○R無しのロープロゴ。
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