RUSTLER 89661NV(198~90's)
1979年にブランドスタートし現在も展開されているラングラーのセカンドライン、ラストラーのコーデュロイ生地のジーンズ。
マーベリック休止の原因の一つとされるもう一つの兄弟ブランドでジーンズ、ウエスタンシャツ等大凡の種類を揃えたジーンズブランドでそのアイテム類の豊富さは多岐に及ぶ。
基本的にセカンドラインなのでラングラーよりも簡素化されたディティールと低価格帯が特徴である。
このジーンズの場合、タロン42ジッパーを採用し1980年代後半から1990年代初頭くらいのタイプと推測出来る。
バックヨーク上にはラングラー同様の織りネームが付属する、赤字に金刺繍でブランドロゴが入りトップボタンもオリジナルパーツだ。
ラングラーと同じ位置にあるインサイドタグにはロットナンバー、サイズ、ブランド名等が明記されている。
時期的にはラングラー同様アメリカ製だ。
より古い物だとBY Wranglerの文字が入る。
ベルトループはラングラー同様の7本ループで安定感を顕示している。
このジーンズは異素材だがデニムのそれとディティールに大差ない、生地に関しては同時期のラングラーと同じポリコットンのコーデュロイだがデニムの場合、ブロークンデニムではなく右綾デニムのタイプも多い。
正しそれらは時代故に高速織機で織られた経年変化の期待が出来ないレギュラーデニムばかりだ。
リベットは類は一切なく、コインポケットも省略化されている。
脚の縫製はインサイドがダブル、アウトサイドがロック、スパン糸で強固に縫製されている。
バックポケット。
飾りステッチなし、リベットなし、プラパチなし、とラングラーに比べればかなりシンプルだ。
1980年代においてラングラーの異素材ジーンズでもデニム同様の飾りやパーツが採用されだしていただけに違いが見て取れる。

基本的に経年変化を期待出来ない素材だがパッカリングや退色はそれなにりするし、実際している。
無論1960年代以前のオールコットンでサンフォが不十分なコーデュロイ程ではないが色止めが不十分なアメリカ生地のコーデュロイではオールドやレギュラーの時代でも物により多少の色変化ぐらいは体感出来るものだ。
ヴィンテージ市場では全く価値を認められていない、それだけでなく存在も正確に認知すらされてないオールド&レギュラーでしかない年代でありブランドであるがラングラーの兄弟ブランドとしてその存在くらいは知っておいて欲しい。
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