Maverick 3J03MJ(1960's)
ラングラー124MJのマーベリック版にあたる03MJの1960年代のタイプ。
14オンス左綾デニムで時期的には111MJが124MJにモデルチェンジした直後と同時期のモデルと思われる。
基本的なデザインは完成されているが旧来のデザインを継承している関係でウエスト調整のストラップがない。
ブランドタグはラングラー同様の刺繍織りのタグだが配色の関係からラングラーよりもカラフルな印象を受ける、又ラングラーよりも時期別のバリエーションが少ないのもマーベリックの特徴か、更に云えば随分と横にズレた位置に縫いつけられている。
ボタン類は以後の年代にも見られる定番のデザインが当初から完成していた。
左胸ポケット上部のヨーク上には織りネームタグが付く。
ラングラー同様に初期の白タグ、文字の退色具合がヴィンテージの風格の一端を顕示している。

フラップのペン差しは年代的に切り込み仕様になっている。

ボタン類は袖口とフラップの合計四か所のみがスナップボタンを採用している、着込まれたヴィンテージではスナップボタンの不具合をよく見かけるが実用には問題ない。
ボタンのチェックも古着を買う際のポイントの一つだ。
襟裏には補強ステッチが入る。
70年代以降のブロークンデニム時代では省略化されているディティールだ。
ハンドウォーマー。
腹部にあるポケットの内袋には本体よりもライトオンスの右綾デニムが使われている。
手の入れやすさを考慮したが為だろう。
ポケット縁はチェーンステッチで処理されている、チェーンステッチによる縫製の多様もラングラー及びマーベリックの特徴でもある。
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