Wrangler 113SBKR(1970's)
ラングラーの1970年代のポリコットン・デニムのジーンズ。
センタープリーツが入りゆるやかなフレアがあり、股上はやや浅い、その存在はウエスタンウエアではなくスタプレ系統のカジュアルウエアに位置づけられた商品と云えるが見た目はよりデニムのジーンズに近い。
ディティールに関してもスタプレよりもパーツ・ディティールの簡略化・変更が少なく、サイレントWが施されており、よりジーンズらしさが増している。
各種パーツ類。
ジッパーはタロンの小型ジッパー〜通称マメタロンを採用。
ジッパーテープは外付けの縫製。

トップボタンはシルバータイプで実はスナップボタン。
この二つのパーツでピンときた方もいるだろう、そうこれはメンズモデルではなく、ステューデントモデル。

タグ。
横書きで一見、60年代のパターンに近い、比較的メンズ以外のモデルでは70年代に突入してもオールドルックスなタグを見かける事が多い。
サイズ表記の下にSTUDENTの文字が確認出来る、メンズでも一応着用可能なサイズだが同表記のメンズよりもかなりタイトだ。

生地裏。
綾デニムなのが分かる、ブルーデニムではなくブラックデニムらしいが光沢のない深い黒は純粋な黒でもない。
コットン100%ではなくポリコットンで、インディゴ染色ではないと思われ、色落ちは期待できない〜いや退色自体があまり期待でいない。
フラッシャー。
デッドストックなので残っているがウエストバンド部分に縫い付けらているのみ。
一通りの内容がここでも確認出来る、スタイルナンバーのBKRはブラックの事、つまりはブラックデニムと呼ぶべきらしい。
前記したようにあまりそういう色合いには思えないが、やたら青々したブルーデニムを採用するラングラーなだけに、これもそう呼べはそうだろう。

織りネーム・タグ。
カジュアル・ラインの為ロープロゴではない、黒タグを採用している。

ベルトループは通常のジーンズ同様に七本だが織り幅がやたら広いのが特徴。
バックポケット。
四角張っており少しバランスが悪い。
サイレントWはクロス部分が雑なのが70年代らしい。
リベット類は一切、採用されておらずバータックで補強されている。
またコインポケットは省略されて付いてない。

両脚の両シームは共にロックミシンで縫製されている等、裏返すと更にジーンズとの違い〜スタプレへの類似が確認出来る。
【購買手記】
もう何年も前に購入したもので記憶もハッキリしないが兎も角、王道のブルージーンズより逸れたラインはどれも比較的安く買えるのでこの他にも異素材モデルを同時大量に買い込んだ時があり、これもその内の一本。
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