Wrangler 127MW(1980's)
ラングラーの定番ウエスタンシャツであった27MWの後継モデル、127MWの1980年代のタイプ。
70年代後半から、ほとんど変化はしておらず、多少の縫製箇所の変更等を経て21世紀にまで継続している長期定番ぶりには驚かされます。
現行モデルは南米製ですが、80年代ではまだアメリカ製で、サイジングもタイトでウエスタンらしいスタイルを維持しています。
軽オンスデニムらしいアッサリとした色落ちをしており、云わば古着のド定番アイテムでもありますね〜。
ブランドタグ。
70年代の白タグから大きくデザインチェンジしています。
ナイロン製の丈夫な刺繍タグで、馬の絵が特徴。
80年代には様々なトップス用に幾つかデザインや形状の異なるタグが確認されているが、これと同じ馬の絵を採用している物は多い。
90年代以降は馬の絵は廃止されるが基本は継承されている。
襟。
70年代の途中からラングラーでも襟芯を採用している。
色落ちをすると形状が浮き上がるように出てくる為、ハッキリと目視出来る。
アメリカ製のシャツではかなり多様されており、一般的なレギュラー古着でも頻繁に見られるが同時代の日本製(日本企画)ではあまり見られない。

90年代でも同様に採用されていたが、最近の南米製のシャツには採用されておらず、多分、00年以降の仕様変更で省略化されたのだと思われる。
左胸ポケット。
70年代終盤から登場し80年代では定着した非ロープロゴの織りネームを採用。

サイレントWはクロスしない近代的なタイプに当然、なっている。
基本的にこう云った箇所以外は、あまり変化や違いのない定番のシャツですが、まあどうせ買うなら90年代以降のホンジュラス製、メキシコ製よりは、やはりアメリカ製を買いたいのはマニア特有の心理ではありますね。
【購買手記】
随分と以前に古着屋で低価格で購入。
割と近代に近いシャツでここまで色落ちしたものはあまり好みではないが年々、減ってゆくビンテージ&オールド事情に配慮しての措置だ。

一般的に古着屋やリサイクルショップの商品は衛生処理されておらず不浄感が漂うものが多い。
勿論、優良なショップでは洗える物は全てクリーニングし、出来ない物はドライクリーニング、レザーではオイルケア等し、他店よりも高価でも買う事に躊躇いを生じさせない。
併し現実にはそのような優良店はホンの僅かだ、つまりは古着は洗えと云いたい。
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