Wrangler 125MJ(1980's)
個性的なデニムジャケット類で知られるラングラーだが、80年代で新たに登場したニューモデルは比較的少ないがこの125MJはそんな80年代に新しく登場したニューモデルであった。
ただ、そのデザインはご覧のようにリーバイスを意識したデザインで、70年代以上に個性が薄れた80年代らしい、とも云えるデザインです。
基本的にはリーバイスタイプと称されるデザインですが70年代に存在した127MJとは異なる箇所が多く、ボテッとした形紙とイメージは以後にも継承される、。
同じく80年代には良く似たデザインで胸ポケット下のヨークラインが無いモデルも見かける。

尚、背面のチェーンステッチ刺繍は、1978の年号が入れられているが当然、70年代のモデルではなく、詳細は不明だ。
基本的にはプレーンなモデルが一般的で、このようなカスタムモデルも例外的に存在していた、(あるい個人、ショップレベルでのカスタム)と云うことでしょうか?
各種パーツ類。
80年代でも半ば過ぎに見られる白タグ。
旗のようにジーンズが、掲げられているイラストが刺繍され、NO-FAULTの明記がある。
縮み、捩れの無い完璧なデニムを意味する表記で事実、70年代末期から80年代の黒タグにも同様の明記が見られ、特徴として、ヨーク部分の多くにトリプルステッチを施している。
尚、この白タグ、生産時期が短いらしくあまり見かけない。

ボタンはロープロゴではない、通常のロープロゴ仕様を採用している125MJも存在する事から、それらよりもやや後に生産されたのだろうか?

織りネーム。
これも白地でロープロゴではなくなっている。
80年代らしいサイズが大き目のタイプで、これも80年代半ばくらいから見られるようが、ボタン共々、使い分けの基準、あるいは細かいチェンジの時期等は分かっていない。
いずれにしろかなり短い2〜3年の間の事だろう、実際この125MJの玉数は新しい物でありながら、意外と少ない。



*リーバイスと違い圧倒的に情報量の少ないラングラーにおいて、80年代半ばの大幅なモデルチェンジにおて単発的に生産、販売されたデニム類を整理するのは意外と難しい。
前記したように、125MJと類似するデザインのジャケットも僅かな期間に数種存在したようだ。
多品種で誇ったラングラージャケットが華やかな時代の終焉を飾る、末期のモデルとも云える。
以後、VF時代では、大幅にモデル数の縮小が図られ、定番一種類にまで減らされてしまうからだ。

尚、80〜90年代には、日本では、ラングラージャパン企画・製造により、多くの種類のジャケット類が販売されていただけに、日米での商品展開の差は興味深い。
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