Maverick 3J21MJ(1970's)
1970年代製造のデニムジャケット。
ラングラー127MJのマーベリック版モデルで品番は3J21MJ。
デニム生地はメンズでありながら意外にもジェルト系ブロークンデニムを採用している。
このジャケット以外では中々見られないストレッチデニム採用ジャケットです。
スタイルはこの時代らしい、やや身幅があり、アームが太いシルエットです。
ラングラー&マーベリックのジャケットは「細い」と云う印象をよく持たれているようだが60年代半ば以降、ボディーのタイト感はなくなり、アーム自体は元々太いものが、70年代の縫製簡略化の影響で更に太くなり動き易さを維持している。
胸ポケット付近。
このタイプも他と同様にブランドネームに関するパーツと飾りステッチのみがラングラーと異なる。

デニム生地が柔軟なジェルトデニムの為、かなり型崩れを起しておりフラップの形状もご覧のような歪みようだ。
ラングラーにおいてこの様な軽オンスでストレッチ感の強いデニムはライナーモデルと一部のレディース、キッズには見られるが通常のデニムジャケットでしかもメンズでは本当に珍しい。
デニム生地。
70年代のブロークンデニムらしい直線的な縦落ちが強烈に顕われている。
スラブヤーンやファンシーヤーンを使わずにこのような色落ちを見せる当時の技術力は高いのか、低いのか微妙なところだ(笑)。

ブランドタグ。
73〜76年のタイプでこれもラングラー127MJと同時期に生産されていたものであろう。
ラングラーと同じようにこの時期の黒タグは両サイドのみを縫製したタイプと綺麗に四方向を縫い留めているタイプの二つが存在する。
多分、両サイドのみ、の方が古いと思われるがまだ明確には断言出来ない。




【購買手記】
2002年くらいに古着屋のセールで購入。
1960〜80年代のデニムジャケットが全て二千円と云う恐ろしいと云うか無茶苦茶なセールの際に購入。
残念ながら1960年代のリーバイスやラングラー、マーベリックではマイサイズはなかった。
それでも1970〜80年代のマーベリック、ラングラーでマイサイズが多くあり結果としてそれらを買い込んだんですが、得したようなそうでもないような微妙な気分でしたね(笑)。
特に1980年代のデニムにはオールドと呼べる魅力も希薄なだけにそのような破格値でないと中々気が向かない。
inserted by FC2 system