Maverick 3J02MJZ(1970's)
1970年代製造のジッパーフライ・デニムジャケット。
ラングラー24MJZのマーベリック版モデルだ、他モデル同様ネーム以外はほぼ同一デザインのジャケットでデニム生地はラングラーに採用されていた14オンス左綾デニムを採用している。
何故かジッパーモデルに関してはラングラー同様ブロークンデニムの採用が若干遅れており同時代の同モデルでブロークンデニムのタイプも存在するが比率的には圧倒的に左綾デニムの方が多く、ジッパータイプでは逆にブロークンデニムの方が珍しかったりする。
ジッパーテープ。
70年代でも比較的古い物ではコットン素材のテープがまだ使われておりご覧の用に退色する。
デニム生地はセルビッジ・デニムだが生地端がちょうどジッパーテープで隠されてしまっておりよく見えないが横から少し捲ると確認出来る。

胸ポケット付近。
ラングラーとの数少ない違いであるM型の飾りステッチ、ブランドロゴ入りボタン、織りネームが分かる。
ジッパー本体はタロン社製のジャケット用を採用。
1970年代のブルーベル社製では大半がこのジッパーを装備している。
背面。
70年代の24MJZタイプは60年代と違い背中のヨーク部分が二列になっている。

ブランドタグ。
正方形に近いタイプで73〜76年くらいのタイプ。
デニム生地。
14オンスの左綾デニムは1960年代とほぼ同じ色落ちで縦落ち感はシャープだが切れ切れの自然な風合いだ。

インサイドのゴム。
腕部と胴体の縫製が簡略化し腰にアジャスターボタンが採用されているのでゴムは中央の一箇所(左右で二箇所)のみ付いている。
色は胴体と同色ではなく鼠色になっている。

マーベリックはラングラーよりもブロークンデニム採用が数年遅れていたと云う俗説がある。
否定も肯定もしないが確かに1970年代前半のジーンズ、G-ジャンにおいて左綾デニムの比率が異常に高いのは事実だ。


【購買手記】
これもサイト開設前に大須の古着屋で購入。
基本的に通販ではなく実店舗での購入が私のスタイルです。
物、情報、それら全てを足で探す、自力で得る、この基本スタイルがあってこその主体的な物欲野郎です。
この頃のデニムは実際の年代より古い風合いでビンテージ感が強く中々良い感じです。
価格もさほど高額でなくビギナーには特にお勧めでしょう。
inserted by FC2 system