Maverick E-95DEN(1970's)

７０年代前半、マーベリックのフレアジーンズ。 ７０年代を代表するベルボトムで生地は１４オンス・ブロークンデニム。 リベットが使われていないリベットレスのジーンズで両シームを中心にトリプルステッチが採用されている等、従来のカウボーイスタイルのジーンズとは違いが見られる。 デニムに限らずベルボトムの持つフレアスタイルが爆発的にブームとなった正に１９７０年代らしいブルージーンズですね。

トリプルステッチは従来のダブルステッチの箇所、全てではないが、多くの箇所に採用されている。 補強目的ではなく、パッカリングのウネウネを防ぐ為の措置とされる。 ポケット縁はリベットを省略化した代わりにバータックで補強されている。

トリプルステッチ。 中央のステッチはボディーのデニムと同色に近い紺色の為、色が濃いと非常に分かりづらい。 だが退色しないスパン糸故に色落ちのポイントにもなる。

各種パーツ類。 ジッパーはスコービルのカムロック式。 パーツは全て旧ロゴを採用している。

＊フレアタイプのトリプルステッチはラングラー共々、７０年代からも数多く見られるが、ジーンズではなく、ジャケットに関しては８０年代から本格的に採用されたようで、７０年代ではあまり見られない。 よって、デニムの上と下では、採用時期が異なる可能性は高い。 【購買手記】 これもサイト開設前にDON'Tにてデッドストックで購入。 今ではすっかり、クッシュマンを売るためだけのショップになりつつありますが、まだ当時はデッドストックのジーンズも頻繁に入荷を繰り返しており、来店の度にジーンズの棚を漁る楽しみがありました。 確かに現在でも店頭には豊富なデッドストック・ジーンズを大量に抱えてはいるが、商品の変動がほとんどないので、あえてチェックする機会は残念ながら、最近はあまりないです。 又、王道の高額ビンテージもガラスケース送りで、６０〜８０年代、特に７０年代のジーンズが売り物の大半なのも、やや寂しいトコロでしょうか？ もっとも、７０年代であっても、これほどデッドストックを大量に揃えている古着屋はそう滅多にない。 ので、やはりまだまだDON'Tは凄いって事にはかわりは無い、とも云えますね。