Maverick 3J 17MJ(1970's)
1970年代半ばのマーベリックの127MJ系統のジャケット。
素材はインディゴデニムではなく厚手のシャンブレー生地、縫製糸は赤色とかなりインパクトのある変り種のジャケット。
既にジーンズ及びデニムが労働着ではなくファッションアイテム、素材と認知されていた時代において、メーカー自身もワークウエアのみならず街着のファッション系統、スポーツ&アウトドア系統等と多様な商品展開をしていたのでそんな中の一着。
ブランドパッチ。
ラングラーと違い変化の少ないマーベリックだが年代判定の基準は同一。
ほぼ正方形の形状でステッチが両サイドのみの為、1973〜76年の代表的なタイプと思われる。
同時代には両サイドのみならず上下も同時に縫われたタイプもあるが、上下のみは1973年までである。

ボタン。
127MJ系統の特徴はスナップボタンを一切、採用していない事だ。
これもリーバイスのジャケットを模倣した結果だが使われているボタン自体は従来のパーツと同一。
ただし異素材モデルの為、ブルーデニムとは異なるシルバータイプ。
胸ポケット。
フラップ上に飾りステッチがあるのも70年代中盤のポイント。
以後は省略されてしまい他社との差異が少なくなる。

縫製糸。
オールスパン糸だがボディーカラーと大きく異なる赤色なのが視覚的効果も高く、あまり見られない配色だ。

ラングラーの姉妹ブランドであるマーベリックは基本的に同タイプのモデルを販売しており、ステッチ違い、ネーム違いで互いに存在するとされるが実はカジュアル系のモデルでは、マーベリックにしか見られない、あるいはラングラーでは確認出来ないモデルがジーンズ、ジャケット共に数多くあり、これも今のところはラングラー版は未確認です。
【購買手記】
数年前の大阪、堀江の古着屋で購入。
JeansPavilionとの合同オフ会で堀江、アメ村のショップ巡りがメインのイベントだったがアメ村の古着屋は既に壊滅状態で(ビンテージに関してだが)我々が趣向するビンテージウエア類は皆無に等しく寂しい思いをした後、堀江に移動し、そこのショップでの買物だった。

基本的にビンテージレプリカ・ブランドの直営店が密集しているイメージのある堀江だが意外と良質な古着屋もポツポツと存在する・・まあ、相対的に見れば名古屋の古着屋の方がはるかにハイレベルではあるが・・(もっとも最近は県外から低レベルな古着屋がワンサカ進出してきているが・・う〜む)。 
inserted by FC2 system