Wrangler 281SDGR(1970's)
1970年代後半のコーデュロイ素材のジーンズ。
ステューデント・モデルだが先に紹介した物とはスタイル以外にも違いは多く、当時はよほど短いサイクルでモデルチェンジされていたのでは?と推測出来る。
近代衣料では流行に合わせて販売される度に仕様が変更されるなんて事はよくあるので当時もそのような傾向があったのかもしれない。
バックスタイル。
ラングラーらしい7本ベルトループ、リーバイスとは逆向きのバックヨークの巻き方向、ヨーク上の織りネームが確認出来るが、ブルーデニムでは見られない箇所もいくつかある。
先ずバックポケットにリベット補強がなく飾りステッチ、更にはブランドパッチすらない等、従来のブルーデニムのイメージとは異なるバックスタイルになっている。
又、デッドストック故にフラッシヤー類は全て残っているがバックポケットには付いていない。
レプリカデニムが全盛を誇った1990年代においては特別視されていたプレーンなバックポケットだが素材こそ違えどヴィンテージではちゃんと存在した。
あからさまにブランドを主張しない外観に本来、子供用でありながら大人の雰囲気が感じられる。
タロンジッパー。
カムロック式の小型タイプを採用している。

フラッシャー表記。
内容は先に紹介したストレート・タイプと同じだが配置等が微妙に異なる。
インサイドタグ。
デッドストックなので全文、確認出来るが印字が薄く直に消えてしまいやすい。
ただし70年代前半よりは素材的に丈夫にはなってきている。

生産国は当時のアメリカンブランドでは当然の自国製。
*注
1960年代までのコーデュロイはオールコットンが主流だったが時代の流れの中、ポリコットン素材が登場し70年代以降は比率こそ異なる物のオールコットンの物はシャツやジャケットでもあまり見かけない。
アメリカでは、その傾向は現代衣類でも見られるが現在の日本の場合、かなりオールコットンが見受けられユーザーのニーズが異なるようだ。

デニムではない素材の為、色落ちを期待されない素材だが古い物は退色、変色をし着込んだアジをちゃんと発揮してくれる。


【購買手記】
記憶が曖昧だがネット通販だと思う、サイズが小さめなので比較的安かった。
ショップ側も年代判定が難しく、さほど評価されない素材、ブランドなので一般的なユーズドと大差ない価格設定をしたのだろうと想像出来る。
まあ、好んで買っている身にはありがたい限りだ。
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