Broken denim starts!! | ||||||||||||||||||||||||
Wranglerの歴史上、最大の改革が行われたのが1971年の事だ。 それまでの14オンス左綾デニムを廃止し14オンス・ブロークンデニムをジーンズ、ジャケット、一部シャツ類に採用した事だ。 数回のマイナーチェンジを行いながらもブロークンデニムは30年以上経過した21世紀に至っても継続採用されブランドを代表する生地としての定番製、普遍性を築く事になる。 又、ウエスタンシャツ類では時代を代表する素材でもあるポリコットンが頻繁に採用される等、大幅なモデルチェンジこそはないものの明らかにWranglerが変わった年代である。 |
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11MWZ(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
13MWZに地位を奪われた11MWZだがブロークンデニムに素材を変更しこの時代も継続販売されていた。 | ||||||||||||||||||||||||
345DEN(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
ブロークンデニムを採用したベルボトム・スタイルのジーンズ。 リベットレス、トリプルステッチ等これまでにないディティールを取り入れられている。 |
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113SBKR(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
綾織りのポリ混紡ストレッチ・デニムをもちいたジーンズとスタプレの中間的なカジュアル・パンツ。 | ||||||||||||||||||||||||
PERMANENT PRESS (1970's) | ||||||||||||||||||||||||
1970年代を代表するラングラー版スタプレ・モデル。 | ||||||||||||||||||||||||
124MJ(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
60年代に登場した13MWZのジャケット版ジャケット。 70年代を代表する定番デニムジャケットだ。 |
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24MJZ(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
ジップフライ・デニムジャケットの定番はこの時代も継続生産されていた。 紹介するのは左綾デニムのタイプ。 |
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127MJ(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
70年代に入るとデニムジャケットに新しいデザインが登場した。 それはライバル他社メーカーのジャケットに酷似したものだった・・ |
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20MJL(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
124MJのライナーモデル、20MJLは70年代に入っても継続生産されていた。 時代の流れとは異なり左綾デニムを継承して。 |
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27MW(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
50年代より続くラングラーの定番デニム素材ウエスタンシャツ27MW。 | ||||||||||||||||||||||||
Corduroy Jeans(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
ブロークンデニムと並ぶジーンズを代表する素材、コーデュロイ生地のジーンズ達。 | ||||||||||||||||||||||||
WesternShirt(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
カウボーイの衣裳、ウエスタンシャツにはデニム以外の素材も頻繁に用いられた。 | ||||||||||||||||||||||||
Short sleeve western shirt (1970's) | ||||||||||||||||||||||||
ジーンズがカジュアル化した時代に相応しくウエスタンシャツにもカジュアルな半袖が登場した。 | ||||||||||||||||||||||||
10oz denim Coverall(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
ラングラーネームのカバーオールはライトオンスデニムを採用した伝統的なワークウエア。 | ||||||||||||||||||||||||
911BNVR(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
124MJのボーイズモデルは胸ポケットが省略化されたデニムジャケットだ。 | ||||||||||||||||||||||||
Short sleeve Sweat(1970's) | ||||||||||||||||||||||||
デニムブランドがカジュアル化した時代の象徴たち。 | ||||||||||||||||||||||||
1970年代は他にもラングラーにおいて出来事の多い年代だ。 1975年には13MWZが全米プロ・ロデオ・カウボーイ協会(PRCA)に公認Jeansとされた事だ。 公式にWranglerはカウボーイ専用Jeansとされその不動の地位は今に至る事となる。 又、他社がそうであるようにWrangler自体もよりカジュルな商品を70年代後半から販売し、ピーターマックスとのコラボレーションのような展開もする事になる。 更に1971年にはVAN等の出資によりラングラージャパンが日本で設立され、日本でも公的に商品展開が開始する事になった。 *注 70年代以降のデニムは全てブロークンデニムと思われがちだが正式採用されたのは1971年の事で70年代初期には、まだまだ左綾デニムを採用したタイプは存在した。 又、ライナー仕様ジャケットやレディース、キッズではより後代でも左綾デニムを採用している。 多くが旧ボディーや既存の生地を使いまわしてと推測されるが中には新たに織られている左綾デニムも存在している。 又、カラーデニム等では綾生地がかなり長期に渡って採用されていたようだ。 ブロークンデニムは1964年にジョン・ネイル・ウォーカーがデニム生地のネジレ現象を防止する為に開発した生地で従来の綾織から平織りに変更されたデニムの事で、正式にはブロークン・トゥイル・デニムと云う名称。 時期によりオンスや生地感、色合い、色落ちに違いがある。 初期の物は"14oz.PLUS DENIM"と呼ばれストレッチ感の強いフラットな生地だが60年代の綾デニムを凌ぐ縦落ちをする。 70年代の半ば以降は"Wrangler 350Denim"と"No-Fault" の二種類のブロークンデニムが登場する。 いずれも14オンスデニムで350Denimは11MWZ、13MWZ等のウエスタンラインで、No-Faultはフレア系等で採用された。 それぞれフラッシャーにはデニム名が表記されたがジーンズ本体のタグには継続して14oz.PLUSの表記が残っている。 ブロークンデニムは今でもラングラーを象徴するデニムだが同時代、他社も採用した事がある。 Levis、Lee,と云った大手デニムブランドからワークウエア、ウエスタンウエアのジーンズ等、実に多くのメーカーが自社のデニム生地に取り入れていたが定番化したケースはあまり見かけない。 現代の日本では「縦落ちしやすい生地」としてレディースを中心に中古加工デニムに頻繁に採用されている。 |
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通常の綾デニムとブロークンデニムの生地裏。 その違いは一目瞭然である。 |
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◆70年代の主な出来事〜 1970年 ジャケットのブランドタグが黒字に金文字に変更。 シャツのブランドタグが白字に赤文字に変更。 1971年 VAN等の出資でラングラージャパン設立。(本格的な活動は翌1972年から〜) ジーンズのデニムが左綾織りからブロークンデニムに変更される。 1974年 日本でセッジフィールドのブランド開始。 1975年 13MWZが全米プロ・ロデオ・カウボーイ協会の公認ジーンズになる。 1976年 ジャケットのブランドタグが三角タグに変更される。 No-Faultデニムの採用を開始する。 1979年 セカンドライン、ラストラーの販売開始。 |
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