Wrangler 27MW(1950's)
ラングラーの名品ウエスタンシャツ、27MW。
ラングラーでは初めてのシャツとされ、そのデザインは1940年代において他社にも見られるデザインを取り入れながらもラングラー独自の個性に溢れた逸品で、ビンテージ(現物)のみならずビンテージ復刻のジャンルでも人気の高い。
通称セカンドと呼ばれる50年代でも後期のタイプで、名優スティーヴ・マックイーンが愛用していた事で知られるタイプだ。
マックイーンはリーバイスのジーンズと合わせて着用していた、そのフォトは有名だ。

生地はストレッチ感の強いジェルト系で、タイトなシルエットながら動き辛さは感じない。
計算された実用性をデザインとして取り入れている正にラングラーらしい、復刻やレプリカの場合、この生地感はどれも再現されていない。
スナップボタン。
同時代の他社が採用している、厚みのあるボタンとは異なり薄型で、ブランドの頭文字である、Wをデザイン化しているがファーストモデルの銅色ボタンからメタルボタンに変更されている。
又、取り付けられている向きがバラバラで、必ずしも、Wになるように向いていないのがアメリカらしい。

胸ポケット。
両胸に配置されたポケットは斜め型で、サイレントWが施されている。
ジーンズメーカーのトップスで、胸ポケットにジーンズのバックポケットと同様の飾りステッチを採用していたのは当時では、ラングラーのみだった。
ポケットのフラップには初期タイプにはない、ペン挿しが追加されているが、縦にあまり長くない形状なので実用性は低い。
襟元。
襟自体はあまり大きくない、まだまだ濃紺状態だが薄らとパッカリング、縦落ちが確認出来る。
前開きは、全てスナップボタン仕様だ。
ブランドタグ。
同時代のデニムジャケットと良く似たデザインを採用しているが、両サイドのみの縫製に、なり、「縦ベル、Wrangler、サイズ表記、SAN FORIZED、WASHABLE」の文字並びになっている。
50年代後半から60年代初期に見られるタイプで、これよりも古い物はサイズ表記、WASHABLEが無く、四隅がしっかりと縫いとめられている。
【購買手記】
何度も書いている事だが、市場での流通量がリーバイスよりも少ないラングラーのビンテージはサイズや値段、状態等の問題をクリアする逸品との出会いが非常に少ない。
と、云う事でこのシャツは比較的、最近ようやく手に入れました。
同年代の柄物は既に手にしていますが、なかなかサイズと云う最大の問題をクリア出来なかっただけに、この王道の逸品を手に出来た事にちょっと感激してます。
値段に関しても感激できす、安値のXXなら買える値段ですが、それでも一般的な市場価格よりは安い方でした。
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