Wrangler 11BZX(1950's)
1950年代後半のジーンズで11MWZのキッズモデルではあるが大き目のサイズが品番11BZX。
ボーイズと云う事で従来のメンズモデルとは多少ディティールが異なる。
先ずサイズ展開だがメンズにはない小さいサイズは当然だがW27とW28の間にW27.5のモデルがある等より子供の身体に適するようなサイズ展開をしている。
次にメンズ以上にハイウエストでトップボタンがスナップボタンになっており子供用に穿き易い構造になっている。
バックポケットはやや小柄で当て布が省略されているが生地に関してはこの11BZXではメンズと同じ物が採用されている。
トップボタンは50年代から60年代前半に見られるシルバータイプで刻まれたロープロゴが赤く着色されている。
子供にも穿き易いようにとトップボタンはスナップボタン式にされいているが他のリベット、ベルトループ等には特に違いは見られない。
ウエストバンドはチェーンステッチにより強固に縫い上げられている、解れやすいと云われるチェーンステッチだが生地をしっかりと巻き込んで縫われており、かなり痛んではいるが実用に問題はない。
帯部分の縫製はG−ジャンの袖同様、下部のチェーンステッチが反れており紺色の別縫製で端を縫い止めている。
コインポケット。
ラングラー固有の内ポケット式で同年代のメンズ同様にリベット補強されサイドに補強ステッチも入る。

右バックポケット。
残念ながらブランドパッチは欠損している、サイレントWは中央が高くパッチまで接するくらいだ。
基本的なデザインはメンズと全く同じだが同年代の11MWZにある当て布は採用されていない。
両ポケット縁。
共にチェーンステッチ縫製、下糸に白い糸を使用し、ヨーク部分等よりは細番手で縫われている。
強固な仕様だが流石に総綿糸縫製故、ホツレが数か所見られるがそこから生地が開く事はない、半世紀以上前のジーンズだがまだまだ現役だ。
ベルトループ。
リーバイス等よりも2本多い7本あり、カンヌキで強固に固定されている。
別段アタリ重視の作りではないがそれなりに色落ちはしている。
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