バックポケット。
基本的に同時代の11MWZと同一の仕様。

サイレントW。
ラングラーを象徴する飾りステッチでかなり綺麗に縫われている。
手縫いミシンで縫われた時代故に雑なステッチもよく見かける時代だが、これは特に綺麗な直線とバランスです。

当て布。
バックポケットの内側、底部分には補強用の当て布が縫い付けられている。
表側からは本体と同色の平行ステッチでそれが確認出来る。
ポケット内部を見てみるとブルーデニムの生地が当て布にされているのが確認出来る。
トップボタン。
デニムの11MWZ同様にシルバータイプを採用。
カラーモデルでは以後の年代でも継続採用される事になる。

スクラッチレスリベット。
カラーモデル専用のシルバータイプ。
ウオッチポケット。
こちらも基本的に同時代の11MWZと同一の仕様。
サイドステッチとリベット補強と云った特徴が確認出来る。
縫製とは基本的に白色と薄い青の二色と、ボディーカラーに合わせた配色選択をされている。

状態の良さ故に色落ちは不鮮明で、カラー自体が薄めの為、豪快な色落ちは期待できないが清涼感あるビンテージデニムの風合いは魅力的です。
ジッパー。
グリッパーネームのカムロック式を採用している。
1950年代のラングラーでは最も多く見かけるジッパーだが、これ以外が付いているケースもある。
*注
フェイドブルーデニムはビンテージラングラーを代表する生地の一つとして知名度、人気共に高いが70年代以降ではあまり見られない。
他社も採用したケースがあり、リーバイス、モンゴメリーワード等で稀に見られる。



【購買手記】
こちらも名古屋の古着屋で、2万ちょっとで購入。
一時代を築いたデニムだけあって市場での玉数も、かなりあるが値段も状態の良さに応じた物でした。
ラングラーの場合、ジャケットに比べるとジーンズの評価は低いので年代の割にはまだ安いと思いますが微妙に合わせ難いカラーなので着用機会は限られます。
夏場とか濃紺デニム以外を穿きたくなる時にチョイスしたいですね。

尚、現在、日本で販売されているレギュラージーンズで同品番の22MWZと云うスリムモデルがあるが、これはブロークンデニム製で全くの日本企画のジーンズで、これらビンテージとの関連性はない。
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